近づく決戦の日

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そして総体2週間前になった。先生が練習を見にきた。またなにか連絡があるのだろう。 須加 「ほら、組み合わせ持ってきたぞ」 そう言うと組み合わせ表を置いた。団体は60校出場し4校がシードだ。 火野 「一回戦は…円満高校か。強いの?」 須加 「いや、そんなに」 森 「顧問が他校をそんな風に言ってもイイんすか?」 須加 「いいんじゃねえの」 天童 「じゃあどこが強いの?」 草壁 「4強ってのがあるんだ。帝盟、中央商業、琥珀工業、中錦駆倶館の4校だ」 須加 「他にも8強ってのもあるぞ。その4校に加え嵐雲、不木、鎧塚工業、木ノ下商業だ」 草壁 「そいつら倒して、ベスト8に入りたいな」 天童 「がんばろう」 火野 「他人事みたいな口調で言いやがって」 東條 「ただの天然でしょ」 須加 「まあ練習がんばれよ。じゃあな」 先生は去って行った。ほんとに放任的だ。
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