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全員体育館前に集合した。総体は4日間行われ、初日に団体戦、2日目にダブルス、3、4日目にシングルをやる。俺は団体レギュラーだから初日から試合だけど、レギュラーじゃ無い奴らは初日は応援だけだ。退屈かもしれないが頑張ってもらいたい。
須加 「おーし、お前ら、ちゃんと寝たか?」
部員 「おっす」
須加 「飯は食ってきたか?」
部員 「うぃーっす!」
須加 「くそしてきたか?」
部員 「おーっす!!」
須加 「完璧だな。じゃあ行くか」
俺達は体育館へ乗り込んだ。そして開会式やら何やらが終わり、団体戦1回戦が始まり、円満高校と対峙する。
須加 「オーダーは1番天童、2番火野、4番桑野、5番草壁、3番のダブルスは天童、草壁だ。気合い入れて行って来い」
レギュラー 「はい!!」
試合開始だ。卓球台1台で試合を進行していく。ちなみにレギュラー以下は観客席で応援。1番手天童が台に向かう。
天童 (集中)
天童は相変わらずの強さで、円満の1番手をあっさり倒した。試合を見てて相手は大した事ないと思った。こりゃ勝てる。
火野 「よーし続くぜ」
2番手。円満も1年生らしい。佐田ヨシトって名で期待のルーキーってわけだ。だがそんなに強くもなく、2-0で俺の優勢。だがここから相手の快進撃が始まった。3,4セット目を奪われてしまった。どうやら奴は緊張していたらしい。それがほぐれたようだ。
火野 「くそー普通に強えぞ」
須加 「右利きシェイクのバランス型か。まあこれでラストだから攻めまくれ」
火野 「はいっ」
最終セット、俺は守りを考えず攻めまくった。これが効き序盤から4点差でリード。そして10-6で俺のサーブ。
火野 (勝つ)
相手のフォア側に下回転の短いサーブを出した。相手はツッツいてくる。
火野 「これだ」
おれはこの球を速めのドライブで相手のバック側へ打った。相手は触れることができず、見事に決まり勝った。やっぱ俺は攻め10守り0のスタイルがいいのかも。
佐田 「強いですね。えと火野君」
火野 「いやあそれほどでも」
佐田 「今度やるときは負けない」
火野 「上等だ」
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