6人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「咲っ!!死ぬ気で走れ!!
もう試合始まっちゃってる!!」
初夏の空の下
あたし達はグランドへの道をひたすらに走っていた。
グランドからは溢れんばかりの声援。
「ま…待ってよ雪ちゃ~ん…」
「あんたが迷ったのが悪いんでしょ?!」
2人して飛び込む様にグランド脇のフェンスにかじりついた。
「…っ!!いた!!先輩!!先輩!!」
雪乃のはしゃぐ声が聞こえる中
あたしはあいつの背中を探していた―
最初のコメントを投稿しよう!