無くした記憶

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二人のメイドは顔を見合わせた。 「実は…その…」 「この子がぁ~いつ頃貴方様を起こせばいい?って何度も聞いてきたのでぇ~私が、本人に聞けば良いんじゃないかなぁと思って起こしちゃいましたぁ~☆」 …この子…正真正銘の馬鹿だ… 「お前ほんっとに馬鹿だなっっ!!」 「いやあん!そんな事ないわよぅ!ジーナちゃんの意地悪ぅ~!」 「うざい!キモい!こっちにこないで!」 …どうやらいつ起こそうか考えていてくれた、黒髪ポニーテールの少女はジーナという名前らしい。 …いい子だなあ。口が悪いのを除けば。 「はーなーれーろー!」 「いやああああ!」 二人が騒いでいるのに気がついたのか、誰かがこの部屋に入ってきた。
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