出会い

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日本のとある場所…一人の少年が坂道を自転車でかけていた 「くそ…帰る時間が遅くなっちまった…」 少年は少し長い後ろ髪をゴムで止めており、よくある白いカッターシャツの半袖を着て背中にはカバンを背負っている 今日は早帰りだからゲームが出来ると思ってたのにあの野郎…とブツブツ呟く少年 現在の時刻は午後2時…ほんとは12時ぐらいに下校できたのだが、何故か担任から居残りさせられていた 早く家に帰りたいのだろう…昼間はほとんど人がいないベッドタウンの坂道をブレーキをかけずに走っているため、自転車はどんどんスピードを増す 少年がふと前を向くと傘をさした一人の女性が立っており、ヤバいと思った少年は急いでブレーキをかける が、結構スピードが出ていたので全然止まらない。 キキーッと言うブレーキをかけた時になる音が急にしなくなったかと思うと、なぜか女性が宙を浮いている様に見えた どうやら地面に結構深い溝があったらしく、自転車の前輪がそれに引っかかり、少年は慣性の法則に従って宙に放り出された 宙を舞っている時に青年は思った あっ…俺死ぬな… と。
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