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視界の隅に映った女性の顔がニヤッと笑い、なぜか手を振りかざす
助けてくれないのか…と諦め、地面との衝突に備えて目を瞑る
が、一向に衝撃が来ないため目を開けると…
少年は左右に目がいっぱいの不気味な空間を落ちていた
ふと顔を上に向けると、一部分だけ空間が裂けており、先ほどの女性が扇子を口に当てて手を振っていた
えっ?と思い声をかけようとすると、開いていた空間が閉じていく
頑張ってね
これが最後に聞いた言葉であり、少年は意識を手放した
「フフフ…1名様ご案内♪」
先ほどの場所では未だに女性が笑っており、手で宙を切る
すると空間の一部が裂け、先ほど少年が落下していた空間が現れる
「やっと見つけたと思ったら急に死亡フラグ立てるんだから…
幻想郷でどう転ぶかはあなた次第…どれだけの力を持ってるのか見せて貰うわよ…隼」
女性は裂け目に入っていき…入りきると裂け目は綺麗さっぱりなくなり…その場には倒れた自転車の後輪がカラカラと回っているだけだった…
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