NU.うしろ姿だけで

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将来、俺の指にもあるのかな。結婚指輪。 綺麗な奥さんがいて、可愛い子供がいて、大きい犬がいたりなんかして。 何度、そうなってしまえば楽になれるだろうと思っただろう。 「…俺らってずっと一緒にいたから、傍にいるやつの大切さなんて分かんなかったんだよな」 「離れたら改めて実感するか…ある意味、漫画みたいに単純かも」 単純だったのに、どうして難しく考えすぎたんだろう。超バカ、 「漫画だったら、お前と中丸は結ばれてるだろ。中丸と嫁さんが不仲になってーみたいな」 「そうなんねぇから現実なんだよ」 現実だから、時間は戻らない。 現実だから、永遠なんてありゃしない。 いくら願ったって、あの日々がには戻れない。 「辛い、な」 「そう思うんだったら、もう一軒、付き合ってくれる?」 「マジかよ…、まだ呑むの?」 「当たり前。中丸がいて緊張して全然酔えなかったんだから」 「仕方ねぇなぁー…」 君の隣を歩くのは俺じゃない。 きっと二人の間には笑顔が。 俺は、君のうしろ姿だけで充分だから。 今の間だけ、そっと、想わせて END

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