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「さて、これからの方針だが、単純に身を隠す程度では無理だろう。」
「一応私も学生だから、可能な限りは学校に行きたいんだけど?」
二人で悩む。いや、簡単な方法はあるけど、それは何か恥ずかしい。
「やはりここは、優がそばで守ってあげるべきよっ!!」
突然ドアを開けて現れたのは、黒いゴスロリドレスに身を包んだ女性だった。
もしかしてこの部屋に入るには、何かしらコスチュームが必要なんだろうか?
「・・・ダリア?」
「これは敵を迎え撃つ絶好のチャンスなのよ?その子の安全と事件解決を考えれば、これ以上の案は無いわよっ!!
そういえば自己紹介してないわね、私はダリア♪一応称号で挨拶するね🎶」
「・・・どうも、北川琴葉です。ところで称号って何ですか?藤原くんも何か言っていたけど・・・」
『スピア』と呼ばれる称号、藤原くんは『ブラック』と呼ばれていた。
「称号、それは魔術師達に与えられる、言わばもう一つの名前よっ!!一人前の魔術師は、世に出る時には称号を授かるのよ。生涯変える事の出来ない、魔術師の証みたいなものなのよ。」
「あれ?でもスピアさんは錬金術師じゃないですか?」
「結構おおざっぱなのよ、錬金術も魔術の一つって扱いなのよ。」
次から次へと説明してくれるとは、親切だなぁ。ありがとう、ダリアさん♪
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