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「・・・・・・」
「おはよう、主。ほら、珈琲だ。」
フツノさんから珈琲を受け取った藤原くんは、無言で飲み干した。
何でホットコーヒーを一気飲み出来るんだろう?口の中、火傷しないの?
「顔を洗ってこい、目を覚ませ。」
「・・・・・・」
藤原くんは何も言わずに洗面所に向かっていく。
もしかして・・・低血圧?
「えっと、フツノさん。私にもコーヒーください。ミルクと砂糖はいいです。」
「・・・ミルクと砂糖はテーブルの上にある。入れておいた方がいい。」
フツノさんからホットコーヒーを受け取る。別にブラックでも平気・・・って、何これっ!?
「苦すぎっ!?」
「元々は主が飲む為に・・・いや、主を起こす為に入れたのだ。これ程でも足りぬのだ。」
「それでもこれは異常ですよっ!?」
「主は朝が弱いのだ。」
なるほど、これは確かにミルクと砂糖が必要だ。これを平気で飲めたら、それは味覚が狂った証だ。
やがて顔を洗い終えた藤原くんが、ノロノロと椅子に座る。かなり目つきが悪くなっている。
「・・・藤原くん、起きてる?」
「・・・・・・黙れメス豚。」
口の悪さが上がっています。
泣きたくなった。
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