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「盗まれた妖刀は四本。内一本はブラックが回収し、一本は以前槍の材料にしたからね。それが残りの二本なんだ。
カオスは元々この地に魔術師を呼ぶ為に事件を起こしたのだから、もう妖刀は用済みなんだ。
でも、勿体無い、勿体無いだろう?だからここでゲームの要素に加える事にしたんだ。
さぁ、頑張って逃げてみせて。」
逃げてみせてって・・・退路塞がれてるんだけど?どうやって逃げれば・・・
男達が迫ってくる。前にも後ろにも行けないのなら・・・窓、ここからなら近くの木の枝までなんとか飛べるっ!!
「くっ・・・女は度胸っ!!」
勢いをつけて、覚悟を決めて窓から飛び出して枝に掴まる。
かなり腕と手が痛いけど我慢、命の方が大事だっ!!
そのまま木から降りてみるが、周囲に人影はない。ここは一度学校から出て優くんの家に隠れていよう。
考えがまとまったなら、後は即実行だ。校門から外に・・・出れないっ!?見えない壁があって外に出れない。
携帯を見てみるが、やはり圏外になっている。ぬかりの無い事だ。
これはやはり、優くんと合流して一緒に逃げるしかない。
近くにあった手頃な石を掴んで、私は用心深く校舎の中に入っていく。注意しながら進めば、大丈夫だよね?
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