第十一幕 混沌

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『主っ!!流れが出鱈目過ぎる、こんな状態ではまともな一撃は放てないぞっ!!』 フツノの言葉が遠い。 そんなのは知らない。 俺がする事は一つ。 あの不愉快な肉の塊に、 一撃入れるだけ。 そして、 滅ぼすだけだ。 「なっ・・・優くんっ!?」 体が雷を纏う。 この身は雷神。 建御雷神。 「あああぁぁぁぁぁぁああっ!!」 思考が単純になる。 狙うのは空に浮かぶ塊。 斬る為の最短距離を走る。 その中で・・・ 『混沌に、呑まれろ』 不気味な、だけど聞き覚えのある声、それを最後に、俺の意識はとんだ。
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