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『主っ!!流れが出鱈目過ぎる、こんな状態ではまともな一撃は放てないぞっ!!』
フツノの言葉が遠い。
そんなのは知らない。
俺がする事は一つ。
あの不愉快な肉の塊に、
一撃入れるだけ。
そして、
滅ぼすだけだ。
「なっ・・・優くんっ!?」
体が雷を纏う。
この身は雷神。
建御雷神。
「あああぁぁぁぁぁぁああっ!!」
思考が単純になる。
狙うのは空に浮かぶ塊。
斬る為の最短距離を走る。
その中で・・・
『混沌に、呑まれろ』
不気味な、だけど聞き覚えのある声、それを最後に、俺の意識はとんだ。
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