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目を覚ますと、そこは見た事のない場所だった。一面の暗闇、その中に私は上向きに落ちていく。
あの時、私は初めて優くんの笑顔を見た。何処か無理をしている、必死に私の不安を消そうとしている笑顔だった。
初めて、優くんの優しさに触れた。
だから、優くんが危ないと思って、あの触手の前に立って・・・死んだ。
「そっか・・・私、死んだんだ・・・・・って、何で私喋ってるのっ!?もしかして今の私って幽霊っ!?あなたの知らない世界っ!?」
叫んだら落ち着いた。
まぁ考えてみれば、魔術師や神様がいるんだから、幽霊だっているだろう。
しかし、いざなって見ても実感はない。足もあるし。そういえば、貫かれた胸とお腹はどう・・・
穴が空いたままだった。
「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!」
【こんなのがヒロインなのを、深くお詫び致します。
諦めてください。てへ。】
作者やかましいっ!!実際こんなの直視したら誰だって悲鳴上げるよっ!!
それにしても・・・うわー、こうなってるのか。グロいなぁ。
【・・・あの、さっきの悲鳴は?】
「えっ?あぁ、何かもう慣れちゃった♪
あっ、私の内臓って案外キレイ♪」
【・・・さいですか。
すみません、こんなのがヒロインで。】
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