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「御大層な目的だな、カオスよ。人の身で神の力を欲してどうするのだ?
まさか、この世界の王に君臨したいなど、微塵も思っていないのであろう?」
「あぁ、そんなものには興味ないな。俺はブラックを殺したいだけだ。」
喜悦に歪んだカオスに、私は叫んでいた。
「何で、どうして優くんをそこまで、苦しめようとするのっ!?
優くんがアナタに何をしたっていうの?」
「黙れ・・・」
「聞いた話だけど、昔は優くんとライバルみたいな関係だったんでしょう?
成績で首位を争った仲なんでしょう?
なら、もしかしたら、友達にだってなれたかもしれないじゃないっ!!」
「黙れっ!!君に何が解る、何が解るというんだっ!!
首位を争った?そんなのは何も知らない奴の戯言だ。奴は、ブラックは一度も本気なんて出してない。周囲に互角と思わせる程度にやっていただけだっ!!」
・・・本気を、出してない?
「解るか、俺がどれだけ惨めだったか。お前に解るかっ!!」
それが理由。
この事件の原因。
だけど・・・
「そんなの、くだらないよっ!!」
そんなのは、許せない。
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