第十四幕 ここから

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「・・・こんな感じで、彼女はとりあえず現状を受け入れています。護衛に関しても異存はないようです。」 「異存がないっていうより、優が護衛だから異存なしって感じね。 まさかあの島国の神を宿したのがそんな乙女だなんて、かなり面白いじゃない♪」 少女は愉快そうに笑う。機会があれば会いに行きたいと言いそうだった。 『・・・あー、とりあえず北川琴葉の乙女ぶりは置いておくとして・・・』 老人達も呆れていた。 『護衛任務に黒の魔術師を使う、それは適切な采配なのかね? 彼の経歴は特殊だ。真理に近い少女を殺す可能性は、有り得ないのかね?』 この老人達は、優の過去を知っている。 かつて真理の番人に全てを奪われ、死すらも失った魔術師。 万が一、真理に近付いた場合、優はためらいなく琴葉を殺すかもしれない。 しかし、それでもダリアは笑う。 そして、自信をもって答える。 「それは、有り得ないです。 琴葉ちゃんを守るって、優は約束したみたいですから。 約束は、守るものですよ♪」 その言葉に、少女は何も言わずに微笑んでいた。
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