夜間迎撃戦

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その放送を聴くや否や アランはイフリートのコクピットに乗り込んだ 「メカニックさん達は退いてください! イフリートを出します!」 アランはシートベルトを締め 通信回線を開いた 「こちらダッド! 自分が先陣を切ります!」 「頼みますダッド少尉。 味方は続々と発進させますが2~3分ほど時間がかかります。 それまで何とか耐え忍んでください!」 「了解!」 アランは 操縦桿を強く握りしめ エレベーターを起動させた 「夜間戦闘は養成学校のシュミレーター以来だな…。 何とかなると良いが。」 ガガンッ! そう呟いたと同時に エレベーターが停止し そしてアランは 眼下に広がる敵部隊を見た 「10…いや20はいるか。」 ぞろぞろと群れをなして こちらにゆっくりと迫ってくる連邦軍を見て アランは息を呑んだ そしてゆっくりと ショットガンを取り出し ポンプアクションで弾を装填した 「任務…開始します!」 そう言って スラスターを開こうとした 次の瞬間 「ダッド少尉!援護します!」 その言葉に ピクッと体を止め 後ろを見た するとそこには ザクキャノンに乗った エリカ軍曹が立っていた 「ヨシダ軍曹…いつのまに?」 「先ほどダッド少尉が単身で飛び出したと聴き すぐ後を追ったのです! それより少尉! イフリートは近接戦闘用機です! 私が後方から援護します!」 それを聴いてアランは ショットガンをしまい 腰に帯びている ヒートサーベルを抜いた 「助かります、軍曹。 では、 俺がスラスターで突っ込むんで後は頼みます!」 「了解! 任せてください♪」 エリカはニコッと微笑んだ そしてイフリートは スラスターを目一杯開き 爆音と共に 夜空に向かって飛び上がった
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