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そしてこの場所に、第三者が現れる。
「――炎の衝撃<Fire Blast>」
声がしたかと思うと、炎の魔法が発動し、男に襲い掛かった。
男は後退してそれをかわし、そして距離を取る。
間一髪、オリジンは助かった。
そして男とオリジンの間に、壁になるような形でツバキが割って入った。
「ぼっちゃん、何故逃げないのです!」
背中を向け、怒鳴り声に近い言葉を発する。
後少し遅ければ、危なかった。
オリジンの命が無くなっていたらと思うと、焦りが胸にわいてくる。
「だって、許せなかったんだぜ。ツバキ先生の花が……」
安堵の表情を浮かべたオリジンは、男の足元を見て言う。
そんな台詞にツバキは驚き、そして呆れる。
「……そんなのどうだっていいんですよ。あなたの身体の方が、ずっと大事なのですから」
ツバキは一瞬だけオリジンを見る。
その表情は、とても優しげなものだった。
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