1章 僕らは

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  「さあ、ご飯食べて薬飲まないと!本当に先生来ちゃう」 僕はベッドから立ち上がり、流し台に向かって歩き出した。 すると、不意にイチルが 「―――ねえイツキ、私のこと好き?」 振り向くと、彼女はこの世で一番幸せそうに僕に向かって笑っていた。 「…どうしたの急に?」 「いいのっ!ねえ、好き?」 「…嫌い」 「えっ!?酷い!なんで…?」 「早く朝ごはん食べないし、薬飲まないから。昨日の夜も飲み忘れたでしょ?1回分多いもん」 「う"… 酷いわ酷いわイツキ…もう口きいてあげないんだから…」 「またその手?もう泣き真似したって引っ掛からないよ」 「うぅ…」 そっとイチルの方に目を向けると、本当に泣きそうになっている。 少しからかいすぎたかな…  
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