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「さあ、ご飯食べて薬飲まないと!本当に先生来ちゃう」
僕はベッドから立ち上がり、流し台に向かって歩き出した。
すると、不意にイチルが
「―――ねえイツキ、私のこと好き?」
振り向くと、彼女はこの世で一番幸せそうに僕に向かって笑っていた。
「…どうしたの急に?」
「いいのっ!ねえ、好き?」
「…嫌い」
「えっ!?酷い!なんで…?」
「早く朝ごはん食べないし、薬飲まないから。昨日の夜も飲み忘れたでしょ?1回分多いもん」
「う"…
酷いわ酷いわイツキ…もう口きいてあげないんだから…」
「またその手?もう泣き真似したって引っ掛からないよ」
「うぅ…」
そっとイチルの方に目を向けると、本当に泣きそうになっている。
少しからかいすぎたかな…
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