彼女は小学三年生

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「順平、今独りなんだよな?」 「ああ」 同僚の平川には僕が離婚した事を伝えた。 特に口止めはしなかったが、平川は僕が離婚した事を誰にも言わないでくれた。 いずれにしても会社には隠しておけない。 僕は、別に離婚を隠すつもりは無かったのだが、平川の気遣いは嬉しかった。 「どうした?お前も離婚したいのか?」 「違う違う。ちょっと順平に頼みたい事があるんだ」 平川の頼みは聞いてやろう。 「言ってみろよ」 「娘を一週間だけ預かってくれないか?」
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