彼女は小学三年生

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「岩本順平。じゅんぺいって呼んでいいからね」 「平川真央です。まおって呼んでいいぞ」 「こら。真央はこれから岩本さんに面倒みてもらうんだから、変な話し方はやめなさい」 平川が慌てて娘の頭をこづく。 おかしな口調はアニメの影響らしい。 「ははは。いいよ。可愛いじゃないか」 「まったく。生意気な娘だけど、一週間だけよろしくな」 「よろしくな。じゅんぺい」 もう一度、娘を叱ろうとした平川だったが調度のタイミングで携帯が鳴った。 「ああ。すぐ戻るよ」 平川は、それだけ言って携帯を閉じた。 「忙しそうだな。あとは任せてくれ」 「悪いな。何か有ったら電話してくれ」 「わかった」
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