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瞳は思わず悲しい顔をみせた。
両親を幼い時に事故でなくした彼女が強いられた環境。
きっと食べるたびに思い出してしまうだろうに、それを変える事出来ない苦痛。
すっ・・と手を伸ばし、彼女のツヤツヤの髪の毛を撫でた。
「頑張ったね・・・。」
そう褒めながら・・。
自分に出来る事は、それしか思いつかなかった。
「頑張った頑張った。」
「・・・・・。」
彼女はうつむき、表情が読めなかったが、嫌がる素振りがなかった為、優しくなで続ける。
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