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「私、萌さんを振った事になってるの?」
「え・・・だって。」
「いつ私が萌さんを振ったのよ。」
「・・・一緒に暮らそうって言って・・断られたから・・。それに、私が瞳さんに出来る事はないって・・・。」
瞳はフル回転で記憶を辿り、そのシーンを思い出した。
まさかそんな意味合いを含んでいたとは思いも寄らなかったのである。
親切心からだと思い込んでいた。
そうすると・・・
(私2度も萌さんからのアプローチを無にしたんだ)
無性に自分の鈍感さに腹がたち、
「分かんないわよ、それじゃ!もっとハッキリ言ってくれなきゃ!」
と、半ば八つ当たりのように萌のせいにした。
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