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そんな悠奈の言葉に沖田はニコリと微笑んで、
「そんなこと言わずに。
ねぇ、いいでしょ。
食べに行きましょうよ。
私もお腹ペコペコですし」
沖田はそう言うと、自分のお腹を擦った。
「……でも……沖田さんは……仕事が……」
悠奈がそう言うと、沖田はピクリッと眉を上げて、
「大丈夫ですって。
ぱっぱと食べて帰ればいいんです」
沖田自身としてはサボる気満々なのだが、悠奈を説得させるためにそう言った。
それを聞いた悠奈は、奢ってもらうのは気が引けるがお腹も空いているし、ここは沖田の好意に甘えて、
「じゃあ……よろしくお願いします……」
と、丁寧に悠奈はお辞儀をする。
それを見た沖田は満足そうに何度も頷き、今度は永倉の方を向いて、
「どうです?
永倉さんも一緒に行きませんか?」
と、沖田は彼も誘ってみた。
しかし、永倉は首を横に振って、
「いや、稽古がまだ途中だし、斎藤さんに任せたままだったから無理だ」
と、残念そうに言った。
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