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笑いの波はしばらくおさまることはなかった。
ようやく近藤が痛そうにお腹を押さえて、
「じ、じゃあこの服装は何なんだね?」
と、悠奈に言った。
「……これは、学…寺子屋に行くときに着る着物のようなものです……」
悠奈は恐る恐るといった感じで説明した。
(……こんな説明の仕方で大丈夫なんかな……?)
と、思いながら。
悠奈は彼らの方をちらりと見てみると、
近藤は興味深そうに頷いていて、総司も好奇心旺盛な子供のようなきらきらした目でこっちを見ていたが、
土方やその他ほとんどの男達はあまり納得してない様子で難しい顔をしていた。
今の説明で納得できたのは、近藤と総司の二人だけだったようだ。
(うう……僕、まだ嘘はついていないのに……)
ただ説明を省いているだけだ。
(やっぱり未来から来たって言わなきゃ駄目かな……
でも…それで怪しいってことになって殺されたら……
うう……嫌だよ……)
今度はここの男達全員が刀を抜き放ち悠奈を串刺しにしてしまう場面を想像してしまった。
悠奈は必死でその最悪な想像を消し去ろうと、首をブンブン振った。
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