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「わかった。わかったから💦
同室でいい」
土方がついに折れた。
「やったぁ♪」
沖田はガッツポーズをする。
「おいっ、神谷崎!
テメェは総司と同室だ!!」
未だに全身汗だくの土方が悠奈に怒鳴る。
「……は、はい」
さっきまで豊玉のことを考えていた悠奈は、土方の怖いくらいの気迫に圧されて、ビクビクと震えながら返事をした。
「悠奈君は今日はゆっくり休みなさい。
小姓の仕事、明日から頼むよ」
話が終わったと判断した近藤がにこにこと微笑んで言う。
「……はい。……近藤さん、よろしくお願いします……」
悠奈の言葉にうんうん、と嬉しそうに頷く近藤。
「それじゃあこれで終わろうか」
近藤のこの言葉で詮議らしきものは終了した。
そして壬生浪士組に身を置くことになった悠奈の新しい生活が始まった。
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