暁スウィート

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「ごめんね、瑠樺さん」 口をついて出た言葉につられて 鼻の奥がつん、とする。 「気にすんな」 貴方はそう言って 俺の身体を抱き寄せた。 同じ布団で眠るのは慣れたけど くっついたら恥ずかしい。 数ヶ月前から鬱状態で ずっと常習病的ネガティブ思考。 昔の俺はこんなんじゃなかった。 いつも笑ってて、人懐っこくて、 皆の輪の中心にいた。 楽しいって感情が 感じられなくなってから 前はどんな風に生きてたかわからなくなってしまった。 _
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