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そっか…みんな無事で良かった。
でも、優香里の発作って…?
そういえば、あたしの身体ベッドに固定されているのか、手足も顔さえも動かす事ができない。
鈴『ケガ…って、どんな?』
父『……』
あたしの問いかけに、パパは一瞬間をおいて口を開く父『手術して首を固定してるから、暫くは動かせないよ』
鈴『……』
それって、ムチウチみたいなもの?
やだなー
もしかしてエリマキトカゲみたいなギプスを首に付けて過ごす事になるのかな。あれってあんまりカッコよくないね。
…ってゆーか、やだっ‼
鈴『パパ…退院いつ?』
父『え?』
鈴『退院いつ?』
父『……』
あたしを見下ろす顔に、曖昧な微笑みがうかんだ。
父『今はそんな心配しないで鈴華、少し眠りなさい』鈴『ん…』
そういえば、ちょっと話しただけで、物凄く疲れたみたい。
頭もボーッとしてるし、気持ち悪いし。
パパの言うとおり、今は眠ろう。
目が覚めたら、きっとずっと気分も良くなってるよね。
あたしがケガしたって聞いて優香里、心配してるだろうな……。
あれこれと考えているうちに、あたしはトロトロと深い眠りの中に吸い込まれていった。
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