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おっと❗
申し遅れましたが、あたしの名前は田端 鈴華。
24歳。
2年前、事故で身体の自由を失った、あたしは今はこうして車椅子に乗って生活してる。
立つことも歩くことも出来ず一生、車椅子を足の変わりに生きて行くのが、今のあたしの厳しい<<現実>>
でもね、夢から覚めても、消えないものもちゃんとある。
今のあたしにとって、何よりも大切なもの。
それはミルクと、もうひとり━━━。
あたしの<<彼>>で、ミルクの<<育ての親>>
夏目 丈志、29歳。
今では立派な<<介助犬>>となって、あたしのパートナーを務めてくれる
ミルクだけど、元トレーナーの丈志のことは、もちろん大・大・大好き‼
奈『鈴華━━っ、みんなも❗こっちこっち、こっち向いて‼』
カシャッ
奈緒子が構えたカメラ付きケータイから、小さなシャッター音がひびく。
秋晴れの青空が広がった、10月最後の土曜日、今日はあたしは夏目 丈志と結婚式の日。
まるで、子供から大人へと変わって行くあたしたちの様に。
あの頃より大人びた亮くんが…。
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