悪魔

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「ゲームの内容は簡単です。 私に勝てばあなたの勝ち、私に負ければあなたの負け。 勝てば何でも願いごとを一つ叶えて差し上げましょう。それにあなたは生きて帰れます」 呆然と立ち尽くした。 生きて帰れるって……じゃあ負けたらどうなる? 恐る恐る私はレノに訊いた。 「あんたに負けたらどうなるの?」 レノはクスッと笑うと、 「勿論、あなたの命は私が貰い、美味しく頂きます。それに伴って、あなたの命は永遠に苦しみながらこの世をさ迷う」 え、美味しく頂く……つまり食べるってこと?! そんなの絶対に嫌! 「私の命なんか食べても美味しくないよ!とっとと帰って!」 レノはフゥと息を漏らすと 「私は悪魔ですから、命が食べ物なんですよ。どんな命でも美味しく頂きますよ」 は?!悪魔? なにそれ……笑っちゃうし。 「悪魔とか……存在しないし!なに言ってんの?あんた頭イカれてるよ、ハハ」 レノはため息をつくとこういい放った。 「あなたに拒否権はありません。残念ながらこのゲームに参加するしかないのです。簡単なゲームさ。そう迷うことはない」 殺気が湧いてきそうになったがそこは抑えた。
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