そこから始まる

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鈴代から電話があった 『七海、私宮本先生と一緒に暮らす!』 『どうしたの、急に』 『彼離婚したの。今私の家にいるわよ』 『でも奥様妊娠…』 『嘘だったの、彼を引き戻すための』 『嘘!』 『お腹大きくならないし変だと思ったらしい。で、問い詰めたら…そこからはお互いぎくしゃくして離婚したの』 『大丈夫?鈴代』 『もう気持ち揺るがないわ。大学病院クビになったらまたどこでも行く自信あるって。私も頑張って仕事できる』 『よかったね、恵子きいたら怒りそうね』 『大丈夫よ(笑)自分達の事で精一杯なんだから』 『どうしたの?』 『結局社長降ろされたのよ…平社員じゃないけど重役あたりにおさまってるんだって』 『お互い目が覚めたかもね。でも鈴代おめでとう…でいいよね』 『略奪愛とか言われてもいいわ、これしか私に道は残されてなかったんだもん…』 鈴代は少し覚悟を決めたような口調で言った
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