親離れ、子離れ

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『お~皆で、花火ですか?楽しそうですね。あっ稜子、俺にも頂戴。』 『明、お帰りなさい。お疲れ様。明もしたいの?仕方ないなぁ~。ママ、そう言えば、冷蔵庫にスイカ入ってたよね?皆で食べようよ。はい、明、私の持ってて、今、スイカの用意してくるから、終わったら、ご飯食べるでしょう?先に、お風呂入っちゃう?どうする?』 『俺、まだ、お腹空いて無いんだよな…。スイカは、食べるけど。花火楽しいなぁ。皆でやるから、楽しいんだよな~。父さん、ビール、飲みましょうよ。』 明の顔が暗かったのは、なんだったんだろう? 気にしながらも、スイカを取りにその場を後にした…。 『はい。スイカ、お待ち。』 『おっ旨そう。』 『明…話があるんじゃないの?』 『あ?うん…。花火綺麗だぞ…。実は…。東京に転勤になるんすよ…。俺…独りで行こうかな?って思ってるんですよ…本当は、俺も皆と離れて暮らすの寂しいんですよね…。こんなに、ワイワイ、騒いで、疲れなんか、何時も忘れてて、家に入ると、ゲラゲラって声がして、稜子の笑う顔を見て、ほっとして…。』
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