序、

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 刹那、轟音と爆風が三人を襲う。三人は倒れるだけでは済まず、ゴロゴロと地面を転がり吹っ飛んだ。 「…ったぁ…最悪!! 何な…の」  痛みを堪え、土塗れになりながらも起き上がり、顔を上げる三人の表情が凍りつく。見上げるほどに巨大だった岩が、跡形もなく木っ端微塵に砕け散り、岩のあった場所には暗い穴がぽっかりと口を開けていた。 「な…何なんだよ…」 『ア…ァアあアああァあ…』 「あんなデカイ岩が、何でないの!?」 『…ト…ケタ。イマ、イマシイ、フウ…イ、ンガ』 「や…やべぇ!! マジやべぇよこれ…!!」 『イマコソ、コノヨニ――災いを!!』
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