二夜

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結局あれから方角も時間も分からなかったが、長年培ってきた的中率四割強の感を頼りにこの広大な砂漠を歩く事にした。 幸いにもすぐ近くにあの時持っていた木刀も落ちていたので、疲れた時に杖は困らなさそうだ。 優斗「あ~ぁ……なんて不思議な俺の青春。気温的な青春の汗が止まんねー…」 どれだけ歩いたのだろうか。額からは珠のような汗が流れ落ち、服はベッタリと肌に貼り付いている。 別に露出の気は無いのだが、上半身裸でヒィハァ叫びたい。 欲望のままに走り出したい。 そのまま飛び出して風になってエキサイトして下半身をクールダウンしてクールビズでヒィーハァーの気持ちぃぃイイイ!で開放し……… 優斗「ハっ!?………………俺が……変態になっていた…だと…?」 以前学校の奴に『暑さで頭がヤられたか?』とか言った記憶があるが、今は確実に自分の頭がヤられていた。 頭の中では御用一歩手前のパンツマンだった。しかめ良い赤褌。 優斗「ダメだ……軽い日射病か?頭がフラつく…俺が赤褌で……赤で……三倍……角……………彗s……………………………………………………………………………………………………………………………………アレ?」 気付けば背中が熱く、太陽が目の前で燦々と輝いていた。
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