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夢を見ていた。
そこはどこまでも暗く、暗く…
塗りつぶされたような黒の中、深々と雪が舞っている。
まるで絵本の中の1ページを抜き出したかのような幻想的な景色。
記憶に無い初めての場所。
だけど、知っている場所。
忘れてしまっていたのか…
あるいは、
忘れさせられていたのか………
何故、ここを夢に見るのか…
何故、今夢に出て来たのか……
記憶に無い知っている場所。
幻想のように曖昧で、酷く現実的で。
夢なのに目は覚めていて、目が覚めているのに俺は夢を見ていた。
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