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背中に伝わる冷たさに目が覚めた。
優斗「…………………あれぇー?」
視界に広がる石造りの壁と鉄製の柵。
とりあえず起きたらそこは牢屋だった。
なんというバッドエンドフラグ…
優斗「何この仕打ち!俺何かした!?」
柵にしがみついてガシガシ揺らしながら叫んでみるが、ただ暗い廊下に反響しただけだった。
砂漠で意識が無くなった後に恐らくは誰かが助けてくれたのだろうが、何故牢屋に寝かされているのだろうか。
ここは普通ボロボロのベッドに寝かされ、暫くしたら美少女が出てきてフラグが立つシーンだと思う。
いつの間に俺は牢屋の看守(36)ルートに入ったのだろうか。
こんな……こんな出世街道から外れに外れたオッサンと送る毎日なんて嫌にも程がある。
朝になっても起こして欲しくない……
優斗「クソったれ!リセット!リセットだ!こんなエンディングいらねーよ!需要が無いのに供給してんじゃねー!求む美少女なんだよ!!」
良い感じに俺が壊れて、既にバッドエンド真っ最中な気がしてならなかった。
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