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何てことは無い単なる平凡な日常。
この俺、草薙優斗の人生の九割九分九厘が恐らくはこの言葉に当てはまるだろう。
残りの一厘は天災辺りの不確定要素だ。
中学高校と極々平凡な日常を送ってきた。
適度に勉強して点数取って、問題を起こすことも無かった。
ついでに女運も無かった。皆無だった。
適度に伸びた長めの明るい茶髪。強めの癖毛でいつもツンツンしてる。
180をこえる長身に、着痩せしてるが細マッチョだと自負している。
ただ、目つきがたまに悪くなるのと、普段からやる気を見せないせいで大抵の女子達は部活て青春してた方に靡いてった。
優斗「……たりぃ』
口に出したところで変わらないのは分かっているが、口をついて出てくるのはこんな悪態だけだ。
別に今は学校に居るわけじゃないし、親に叱られている訳でも無い。
今はアパートの部屋で惰眠を貪っていた。
学校は高校卒業を一昨日迎えて、春からは簡単な仕事を始めることになっている。
親は知らない。母親は小さい時に死んで、父親は産まれる前から蒸発してたらしいと母方の祖父母に聞いた。
優斗「………なんか、無性にイラついてきた」
顔も名前も知らない父親を目一杯頭の中で殴りつけてから、イラつきを消すべく再び瞼を下ろした。
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