自称探偵

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ツヨシ「ふぁーあーあー」 アサミ「ちょっと、ツヨシ!!しっかりなさい…」 ツヨシ「そうは言っても眠いんだよな」 『ツヨシ』と『アサミ』は卒業生だ。 今日は、アルバイトで訓練所Lv5の入り口にいる。 訓練生を見守るため、入口での見張り。 時給50zel。 夢のバイトだ。 しかし、経験値も入らなければ、レアアイテムも入手できない。 ただただ、立っているだけ。 非常に退屈なバイトである。 アサミ「本でも読んでたら?」 ツヨシ「そうしよう」 ツヨシは小説を取り出し、もくもくと読み始める。 ツヨシは大の推理小説好きで、自称探偵を名乗るほどである。 数分後。 アサミ「あっ!!あれ!!何かしら!?」 アサミが水面に浮いている物体を発見する。 ざぶざぶと近づいていくと… アサミ「キャーーーーーーー!!」 ツヨシ「何だ!?」 アサミ「ちょっと!!あなた!!大丈夫!!」 浮いていたのは、人間だった!! 二人は慌てて引き揚げる!! ツヨシ「おい!しっかりしろ!!」 アサミ「あたし、教官と風紀委員を呼んでくる!!」 五分後。 教「5年生のジョニーか・・・ だめだ、手遅れだな。おそらく事故だろう。何らかの理由で溺れた可能性が高いな」 ツヨシ「いや、見てください。体に鞭で縛った跡があります」 教「確かに…しかし、このくらいで死んだりするかな?」 鑑識の到着まで、二人で死体の状態を調べている。 ツヨシ「もしかしたらこの死体、なんらかの事件に巻き込まれたのかもしれませんよ。 ならば、探偵であるこの私の出番…」 風「教官!!犯人を捕まえました!!」 ツヨシ「ええっ!?もう!?」 風「この生徒が、犯行を自供しました」 ミラ「自分がやりました…まさか、死ぬなんて…」 ミラは、起こったことをありのままに話す。 教「つまり、不慮の事故だったということだな。よし、13:17、ミラをジョニーに対する過失致死容疑で逮捕する!! これで、一件落着だ!!わはははは!!」 ツヨシ「・・・果たして、そうでしょうか」 アサミ「またはじまった…」 ツヨシの声が、洞窟内にこだまする。 ツヨシ「この簡単な事件… 俺が33ページ持たせてやる!!」 33ページなんて、書き始めたらあっという間だぞ!! 大丈夫か!?ツヨシ!!image=256695627.jpg
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