未定

朝

「お爺ちゃんお昼ご飯できたよ」

祖父に声をかけリビングにアランは引き返し自分の席で出来たばかりの昼食を摂り始め、遅れて祖父も台所で手を洗い席に着き食べ始めた。

「今日はこれで店は閉めるから、朝言ったように買い物に行くからな」

アランは食べているため頷いて返事をかえす。

程なくして二人は食べ終えアランは食器を洗い祖父は買出しの準備をしている。

洗物も終えたころ祖父も準備が出来たらしく「では行くとするか」とアランに伝え二人玄関に向かい駅に向けて歩き始めた。

朝とは比べ物にならないほど人で賑わっている通りを抜け居住区に数個ある駅のうちのひとつ『モートグレイス駅』に二人は程なくして到着し、券売機で切符を二枚買いホームに向かう。

お弁当屋さんや本屋さんが駅の中にはあるので列車の中で退屈になったりはしなさそうだ。

「何番線の列車に乗るの？」

アランは祖父のミシュラ・ハルバートに尋ねる。

「切符には3番線と書いてあるから三番ホームだろう。アランこっちだ」

祖父の後ろについて行き三番線ホームに到着していた列車に二人は乗り込んだ。