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「ただいまー」
高校から帰ってきた俺は誰もいない部屋に挨拶をする。
母は仕事で帰りは遅い。
父親は死んだ。
ある日突然いなくなったと思ったらいきなり俺の前に出てきて……死にやがった。
血だらけの痛々しい体で俺を見つめながら…これを渡してきたんだ。
「これをどうしろってんだよ……馬鹿親父」
鉄の固まりがついたネックレスを首から下げ、自分の部屋に入る。
ブブブブブッ
「ん……めーるか」
携帯のバイブに気づき、見てみたら母からだった。
ハロー!万里~
今日もちょっちー
遅くなるぅ(>_<)
あのねぇ、
部長が帰してくれなくてねぇ
うわーん、早く
万里に会いたいよう
ってことで先に
ご飯食べて
寝ててね♪♪
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