デッサン4:歌作り

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デッサン4:歌作り

「飽きた!」 「…はい?」 突然ルルが言い出したのは、「飽きた」の一言だった。 (そりゃあ生まれて15年間絵を描き続けてたらなぁ…) ハルは思うが、口には出さない。 「ねぇ、ハル!歌謳ってよ」 「いいけど…。飽きただけで僕の歌聴くのって失礼にも程が…」 「むー。」 「分かった、僕の負け。」 溜息を吐きながら徐に歌い出す。 それは、悲しげで、さびしげな歌だった。 ルルは目を瞑り、聞き入れる。 ハルの澄んだ歌声が、周りに響く。 「えへへ、やっぱりハルの歌好きー」 「あはは、ありがとう。」 「ぁ、ねぇねぇ!歌作らない?」 「え、歌を?誰が」 「わたしとハルで!」 突然出された彼女の案についていけない彼。 「…いいね、それ。作ろう。どんなのがいい?最初は、イメージから作っていかなきゃ」 「うーと、明るい曲がいいかな。出会った時のことを歌にするの」 「そうだね。それがいいかも」 「うん!」 「じゃ、僕は歌のメロディ考えるよ。出来たら教えるから、それにルルは歌詞つけて」 「うん^^」 こうして、2人の突発的な歌作りが始まった――
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