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那美希「て、安心してる場合じゃないんだよね。笑ってる場合じゃない!」
へらっと笑った顔から、眉間にシワを寄せる那美希。
岬と香澄も頭を抱えるような格好をした。
岬「結城くんは、もう大学決めたんだよねぇ」
香澄「そうそう。すごいよね、たぶん推薦だろうし…。椎葉くんと姫も悩んでるけど、絞り込んでるって。たぶん、2人も推薦かなあ」
岬「推薦じゃなくても、元の頭のよさがあるから、A判定とか出まくりそう」
香澄「受験は甘くないけど、3人はねえ…」
置いて行かれた気分、と苦い顔をする岬と香澄。
那美希は無言で肩を落とした。
別に、何も決まっていないわけではない。
なりたい職は、一応ある。
でも、本当にそれでいいのか分からなくて…。
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