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悩んでいるからって、勉強をしていないわけではない。
しかし、しているけど、はっきりしない目的のせいで、やる気は微妙だった。
やっていても、身になっている気があまりしていなかった。
こんなではよくないというのも、よーく分かってはいるのだけれど…。
《どうしたもんかなあ》
那美希は、ちらっと岬と香澄を見る。
ぱちりと目が合うと、3人は再び溜息をはき、肩を落とした。
3年生になって、ほぼ変わらないようで、少しずつ変わって来ていた。
クラスは変わらなかったし、担任も変わらなかった。
学校が億劫になったわけでもなく、今まで通り楽しいのだけれど……。
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