第一章 ~開幕~

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鬱蒼と茂った木々の間から光が…ではなく実際はかなり暗い森の中を二人は歩いていた。山なのだが大して傾斜は無く緩やかだ。 迅斗「今なんじ~?」 刃「まだ11:30だよ。つかさっきからなんだよっ聞きすぎだよっ」 迅斗「だってさー…迷ったんでしょ?」 頭で腕を組みながら言う。そして沈黙。 刃「ん…んなわけ…ねーょ…」 迅斗「語尾が聞き取りずらい…なぁ迷ったんだろ?言っちまえよ、そしたら地元のオレがちょっと力になってやるよ?」 刃は少し都会な所に住んでいてこの夏休みだけ、いとこである迅斗の家に遊びに来ている。迅斗はこの今いる、山に囲まれた田舎に住んでいる。 刃「だっ…だから迷ってねーってっ!」 迅斗にからかわれながら歩いていると 遠くに見える林の奥の方に光が見えた。
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