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鬱蒼と茂った木々の間から光が…ではなく実際はかなり暗い森の中を二人は歩いていた。山なのだが大して傾斜は無く緩やかだ。
迅斗「今なんじ~?」
刃「まだ11:30だよ。つかさっきからなんだよっ聞きすぎだよっ」
迅斗「だってさー…迷ったんでしょ?」
頭で腕を組みながら言う。そして沈黙。
刃「ん…んなわけ…ねーょ…」
迅斗「語尾が聞き取りずらい…なぁ迷ったんだろ?言っちまえよ、そしたら地元のオレがちょっと力になってやるよ?」
刃は少し都会な所に住んでいてこの夏休みだけ、いとこである迅斗の家に遊びに来ている。迅斗はこの今いる、山に囲まれた田舎に住んでいる。
刃「だっ…だから迷ってねーってっ!」
迅斗にからかわれながら歩いていると
遠くに見える林の奥の方に光が見えた。
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