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和馬の触角のような二本のアホ毛がピクピクと動く。
「うるさいのが来る。」そう和馬が呟いたとき、屋上への扉が勢いよく開いき「ここに居たぁ!」という声が響いた。
「アンタ今何時だと思ってんの!」
と屋上に上がって来た少女が言った。
その言葉に淡と「13:50だな」と和馬は答えた。
「そうよ13:50よ!五限目始まってるわよ!」
「だな。」
「だな。じゃないわよ。私はアンタの世話、切嗣(キリツグ)おじさんから任されてんだから。」
「死んだ人間の言葉をまだ聞いているのか。」
和馬は怒りにも似た感情と共に放った。
「アンタ、両親のこと、どう思ってるの?」
「ただの最低な奴らだろ。」
淡と答えた。
そのときプッチーンみたい音が聞こえたような気がした。
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