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「な・・・なな・・・何!?
」
私は足をばたつかせてその男から後ずさった。
「・・・?」
部屋の中でもバタバタと慌てている私をただ不思議そうに首を傾げて眺めていた男は何かに気づいたように「あっ!」と声を上げた。
「すいません。
そう言えば俺、自己紹介まだでしたよね?
あのッ俺ッ!
高嶋 春樹って言います!!
どうぞよろしく!」
とかなりすっ飛ばした感じで自己紹介をした彼は嬉しそうに無邪気な笑顔を私に見せた。
私は壁に張りついていたままその彼を恐る恐る見た。
ニコニコと笑う顔からいうと誰からも好かれそうな顔立ちでぱっちりとした二重の瞳は微妙に灰色が入っている。
背は平均的な高さでややほっそりとしていて
全体的に見れば人並みな感じである。
。
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