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「俺ってそんなに顔悪いかな?」
「そういう意味じゃないと思うよ」
うん。
知ってる。
小さい頃から色白で目が大きくて睫毛が長かったからよく女の子に間違えられた。
俗に言う女顔だ。
半分コンプレックス
半分は自信
中途半端で複雑なものだ。
「やっぱおとすなら協力者が欲しいよね」
頬杖をついてにやっと笑むと目の前でパックジュースを飲んでいる友達は呆れたように笑った。
「諦めないんだ。」
諦めるわけがない。
あれは俺のだから
欲しいから俺のにするから
「まだ時間はあるよ」
先輩が卒業するまでの残り時間は僅か。
今はまだ俺の存在を知ってもらえるだけで良いんだ。
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