自宅訪問

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自宅訪問

なんか今日は疲れた… 告白なんてされたのは初めてで、しかも相手は学校の有名人。 自分が告白されるなんて想像もしてなかったし、なにより有名人になんて関わりたくなかったから。 私は地味に生きていきたいから、正直もったいない気もするけど今日限り関わりたくない。 「おじゃまします。」 テレビのついたリビング。 ソファーでゴロゴロしながら考え事をしていた私の耳に入ってきたのは低い男の声だった。 多分皓の友達が来たんだろう。 皓が友達を連れてくるなんて珍しい。 「せんぱい。おじゃまします。」 「ッ!?」 驚いて振り向くとそこには佐倉春人がいた。 「な…んで…」 あぁ、パニックで上手く言葉が出てこない。 「晃と皓の家に遊びに来ただけだよ」 佐倉春人はかわいいと形容されるそれとは異なる、なにかを企んでいるのではと考えさせられるような笑顔でそう言った。 「へぇ…」 それ以外に言葉が出てこない。 なぜ皓と友達なのか? なぜ家に遊びに来たのか? 晃とは誰なのか? 何が目的なのか…? 佐倉春人が私に目線を合わせるようにかがんで私に顔を近づける。 「せっかくだしせんぱいの部屋も見たいなww」 「え??駄目だよ汚いもん」 パニックになっていたのに彼の「部屋を見たい」の一言で冷静になって言葉が出てきた。 掃除機もかけていないような部屋を人に見せるわけにはいかない。 「それじゃあ、また明日くるから綺麗にして待っててね。」 また、あの怪しい笑顔で私の目をしっかりと見て言葉を発した。 正直私はその言葉を理解しかねてフリーズしていると、彼は私を置いて皓の部屋へと向かったようだ。 「明日…来るの?」
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