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「しかしまだ新野の一城守ではないか。」
「たまたま時の流れに乗れなかっただけだ。曹操も殿を怖れている。」
徐庶は劉備の事を語るうちに上機嫌になっていた。徐庶ほどの男を惚れさせるなら一角の人物だろうと諸葛亮は思った。
そして何より曹操が怖れているということが諸葛亮の心を引き付けた。
「(猛将はいる、曹操に一目置かれている、軍師は徐庶だけ。曹操打倒の主君としては最適かもしれない…。)」
翌朝、諸葛亮は隆中へ帰って行ったが頭の中は劉備の事で一杯だった。
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