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曹仁来たるの報を受けた劉備は諸葛亮に相談した。
「まだ徐庶が戻らぬのに曹操が手を打ってきた。どうしたものか。」
先の戦いで劉備は諸葛亮を信頼するようになっていた。諸葛亮は冷静に、
「新野を捨てましょう。」
とだけ言った。
このとき諸葛亮からすればまだまだ新野で防ぐ手立てはあった。徐庶が居ればおそらくその策を示したであろうが、それでは曹操を引きずり出せない。引き出すためには新野に篭っていては駄目だった。
「新野を…捨てる？」
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