第一章 新たな世界

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俺は…今までの生活にうんざりしていた。 意味もなく学校に行き、やりたくない勉強をして、そしてただ家に帰るだけの日々に。俺はもっと刺激のある日々を過ごしたい。だがここにはそういうことなどない。だから俺はひとつの希望を考えた。 "こことは違う世界に行けたら" そんなゲームや空想でしかあり得ない事を考えてしまうようになった。俺も無理とは思いはしたが希望を捨てきれなかった。 "死んだ後なら行けるかも" 死んだ後は天国や地獄に行けるなどと言われているが、もしかしたら違う世界に行ける可能性も…なにしろ死んだ後の事は死んでからでしか分からない。なら試してみる価値はあった。 だが死ねなかった。結局あの人はなにがしたかったんだろう? そんなことを考えている内に狭間は意識を取り戻した。
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