癌センター②

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兄は検査入院どころか、数値は肝硬変の手前まで達し、顔は土色になり、立ち上がる力も出なくなって行き、日に日に具合が悪くなっていきました。親戚中を呼ぶ程になりました。 ある日、兄は院内に居るうちにビルメンテナンス会社を退社し、癌センターから離れました。ヨロヨロの足で病院の公衆電話まで歩いて電話一本で済みました。 すると 不思議なことに肝炎はどんどん良くなり、その月のうちに退院できました。医師は『信じられない。何があったのか。まだ退院しないで欲しい。調べさせて欲しい。』を連呼していましたが、兄にしてみれば数値も回復し元気になったのだから入院なんてまっぴらです😱。 今は兄も私と同じく、B型ウィルスの保菌者というだけで、発病症状もなく元気に過ごしています。
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